イランの栄光 2020 1 11

 イランは、シーア派勢力をシリアやレバノンまで拡大したので、
かつての栄光を取り戻した気分になっているでしょうが、
そういう発想は、20世紀の思考です。
 イランは、21世紀が、どのような世紀になるか、
それを考えたことがあるでしょうか。
 21世紀は、1000年の進化を100年でやり遂げる世紀です。
そういう世紀なのに、シーア派勢力が広がったと喜んでいる場合ではありません。
 もちろん、世界には、高度な文明についていけなくて、
「自然に帰れ」という運動が起こる国が多数出てくるでしょう。
つまり、「反文明」を推進する国が出てくるのです。
イランは、そういう国になるのでしょうか。
 進化とは、たいていは暗闇を手探りで進むようなものでしょうが、
例外的に、最初から答えがわかっていて、
そういう答えになるのは、どうしてかを研究する形の進化もあるのです。
 やがて、アメリカと中国に「進化」が現れるでしょう。
中国がアメリカの技術を盗んでいる分には、問題がなかったのですが、
独自の「進化」を開始する時が来るでしょう。
アメリカの技術が進化の触媒になるのです。
 さて、イランは、アメリカの植民地になるのでしょうか。
中国の植民地になるのでしょうか。
今のままでは、イランの選択肢は、二つしかありません。

学問のすすめ 2011 10 10
 人生の秋において思うことは、
「もっと勉強しておけばよかった」ということです。
好き嫌いなく、あらゆる分野に精通している必要があったと思います。
もう失われた時間は取り戻すことができない。
 今でも、時々、少年の頃を思い出します。
あれは、今から数十年前、かなり遠い記憶です。
 今だからこそ理解できますが、
インターネットの技術を教わったのは、40年ぐらい前だったと思います。
 しかし、少年の私には理解できなかったのです。
あの時代の通信技術は、電話と電報だけでした。
FAXはあったかもしれませんが、庶民は見ることはできませんでした。
 あの頃の私には、それが漁業で使う投網のイメージ以上の理解はできなかったのです。
「投網のようなものが、どうして通信技術と関係するのか」と思ったのです。
 どんなに高度なインスピレーションでも、
受け手である本人の能力の限界を超えることはできません。
 禅の言葉に、「そっ啄同時」(そったくどうじ)という言葉があります。
漢字は、へんが「口」で、つくりが「卒」となります。
 卵の殻を雛が内側からつつくことを「そつ」と言います。
同時に、親鳥が外側から殻をつつく「啄」よって、
卵の殻が破れて、中から雛が出てくるのです。
 未来には希望があります。
やがて、若者の中からインスピレーションと学問を同時に習得した天才たちが、
次々と現れてくるイメージがあります。
その時、私は老兵となって消えていくでしょう。





































































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